「止まった時計」同様に、投資判断にマネー誌だけではなく、経済専門家や株式評論家あるいはエコノミストやストラテジストと言われる人たちの予想を活用するのもやめるべきです。なぜなら多くの人の予測やコメントは、当たることもあれば外れることもあり、判断材料としての価値がないからです。このようなコメントにも何の責任もありません。読み手がどう判断してそれによってどのような投資成果になっても一切関係ないのです。それらを信じて大損しても誰も責任をとってはくれません。

長年同じ予想を繰り返し、ずっと外している「カリスマ投資家」がいますが、相変わらず人気があったりします。予想が当たるから人気なのではなく、言っていることが面白いから人気があるのです。このような人の予想を真に受けて投資をしていたら大変な結果になってしまいます。ずっと同じことを言い続けて当たったときだけ騒いでいる「金融のプロ」の意見を参考にしても投資の成果はあがりません。

雑誌やネットから無料で得られるような情報は、マーケットのコンセンサスを知るための参考にはなっても、そのまま鵜呑みにして投資の判断に使うべきではないでしょう。

短期勝負は損するだけ

短期で投資して儲けようとする人がいますが、私は才能と時間を持つ一部の人以外にはおすすめしません。

短期で高いリターンを実現するためには高いリスクを取る必要があり、そのコントロールには想像を絶する高い技術と手間がかかるからです。上昇相場になってくると、誰でもリスクを取れば簡単に資産を殖やせるような環境になります。しかしそこでリターンを狙って高いリスクを取った個人投資家の多くは、上昇相場に変化が訪れ、調整局面になってもリスクを取ったままの状態で、結局それまでに稼いだ多くの資産を失ってしまうことが多いのです。私が「内藤忍の資産設計塾」の初版を書いたのは2005年ですが、当時マネー誌で脚光を浴びていた有名個人投資家の中で未だに活動をしているのは本当に少数です。

多くの人はリーマンショックで資産の大半を失い、マーケットから去っていきました。市場の暴落局面で損をしない投資というのは難しいですが、損失を一定の範囲に抑えることができれば、長期にわたって資産運用を続けることができ、ダメージを回復することができます。そして、そのように長期で投資を続けるための条件はリスクを取りすぎないことです。投資して短期で儲ける方法は、残念ながらこの本にも書いてはありません。過去の経験から言わせていただければ、そのような方法では一時的な成功は実現できても、長期的な資産形成は難しいのです

資産を守るために、何をすべきかここまで読んできて、金融の世界の実態がずいぶんわかってきたことと思います。何も考えずに何となく資産運用を行っていると気がつかないうちに損をするようにできている─これが金融の世界なのです。しかし、金融の世界と上手につきあうことで資産を殖やしていくチャンスを得ることができ、将来必要なお金を手に入れることができます。そのためには、勉強することによって正しい情報を得て、それを実践する必要があります。もしあなたがまとまった資産を持っているにもかかわらず、そのほとんどが預金に集中しているとしたら、一見リスクがない状態だと思うかもしれません。

ですが、今まで説明してきたように、このような状態では円安やインフレには対応できません。逆に、前述したとおり「リスクを取らないリスク」が発生していることを知っておきましょう。せっかく築いてきた資産を自分の未来のために有効に使えるようにする。そのための方法を知っておくことが、お金とのよりよいつきあい方を実現するのです。

内藤忍.貯金が1000万円になったら資産運用を考えなさい(Kindleの位置No.473).株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン.Kindle版.

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